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平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳で過去最高だが健康寿命は男性が71.19歳、女性が74.21歳。健康寿命を延ばす「ロコモ」って何だ?


今日は2月の最終日。そして閏年の閏月の閏日になります。4年に1回の閏日。地球が実際に太陽の周りを回る公転周期と人が作ったカレンダーを修正する日です。1年間に約6時間のズレが起き、4年間で約24時間のズレが起こります。すなわち今日はリセットの日です!1日もうかったのか、損したのかはヒトそれぞれですが、日数が増えたわけだから、歳をとるのが1日遅くなった、また寿命が1日縮んだとも云える。

健康長寿の実現にあたっては、遺伝、性格、生活習慣、社会との関わり方など種々の要因が影響していると考えられる。厚生労働省でも生活習慣の観点から健康の保持・増進を図るために、年齢層別の「食事摂取基準」や健康づくりのための「身体活動基準」を策定しているものの、80歳を超える年齢層については基礎データが不足しているのが現状。日本人の平均寿命が80歳を超えていることからも、この年齢層の基礎データ収集の必要性が高まっている。厚生労働省が発表した2013年の日本人の平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳で過去最高となった。しかし、健康寿命は男性が71.19歳、女性が74.21歳と10歳前後の差が出ている。政府では2020年までに健康寿命を1歳以上延ばすことを目標に掲げている。

「ロコモ」という言葉を耳にしたことがあるだろうか?「ロコモ」とはロコモティブシンドローム(Locomotive Syndrome)の略で、和訳すると「運動器症候群」である。2007年に日本整形外科学会が、超高齢化社会において運動器の健康を保つ重要性がますます高まると考え、この概念を提唱したのが始まりだ。ロコモとは「運動器の障害により移動機能の低下した状態」と定義され、具体的には、骨、関節、軟骨、椎間板、筋肉、神経系などの運動器に生じる障害によって、「立つ」「歩く」という日常生活に支障を来した状態を指す。ロコモティブ(Locomotive)とは英語で「運動の」という意味だが、「継続的な応援」というニュアンスも含まれていて、年齢を経ることに否定的な意味合いを持ち込まないように、この言葉を選んだとされる。運動器の健康は人間の健康の根幹であるという考えがその背景にある。運動器は加齢によりその働きが衰えるため、歩く、立つなどの移動能力が衰え、生活の自立度が低くなる。その結果、介護が必要となってしまう。ロコモのためにメタボになって血管障害を併発したり、認知症を併発したりすることにもなるという。 つまりロコモとは、「現在は自立できているが、近い将来、要介護になる危険性が高い症状を持っている状態や、すでに要介護になってしまっている状態」を表す言葉ということになる。文科省による新体力テスト調査の結果(平成21年度)では、男女ともに40代後半から体力が低下することが判明。“ロコモ予防”は40代からの対策が必要であることが明らかになった。 現在、ロコモは予備群を含めると約4700万人といわれるが、40歳以上の男女の5人に4人が“ロコモ及び予備群”と推定されているのだ。平均寿命が80歳を超える日本において、運動器を寿命まで健康に保つことは非常に難しくなってきている。人間が運動器をこれほど長期間使用し続ける時代はこれまでになかったからだ。人類が経験したことのない超高齢化社会を見据えて、運動器を長持ちさせて、いつまでも元気に自分の足で歩ける「健康寿命」を延ばしていくことは最も重要。

「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を示し、現在は「平均寿命」と約10年間の差があるとされる。2013年度の国民生活基礎調査によると、要支援・要介護の主な原因は、脳血管疾患18.5%、認知症15.8%、高齢による衰弱13.4%、骨折・転倒11.8%、関節疾患10.9%、脊髄損傷2.3%となっている。骨折・転倒、関節疾患、脊髄損傷を合わせて運動器疾患とすると合計25.0%となり、運動器疾患は要支援・要介護の原因の第1位に躍り出る。

ロコモは、「骨」「関節」「筋肉」それぞれの働きが加齢によって低下することから始まる。その順番は以下の通り。

加齢により筋肉が減少し、骨強度が低下していく 筋肉は骨と関節を支えているので、筋肉が減少すると関節に過剰な負担がかかり、痛みを伴うようになる 骨量が低下しているうえに筋肉のサポートがなくなるので、ささいなことで骨折しやすくなる 歩行困難になる 運動不足により、健康状態が悪化 介護が必要になる

筋力の衰えが最も分かりやすいのは「歩行速度」。現在のロコモのチェック項目のひとつに「横断歩道を青信号で渡りきれない」というのがある。日本の横断歩道の青信号が点灯する時間は1メートルにつき1秒であることが多い。つまり15メートルの横断歩道なら15秒で青信号が変わる。これが渡りきれないということは、歩く速度が秒速1メートル以下ということ。「最近、歩いていて若い人に追い越されることが多くなった」と感じたら、足の筋力が衰えている証拠だ。

メタボより怖いのは「ロコモ」!? 40代からの対策で“大きな差”40代男女の5人に4人が“ロコモ予備群”!?日本整形外科学会では、ロコモティブシンドロームの「自己チェック項目」を公表。7つの項目のうち1つでも当てはまるとロコモティブシンドロームの可能性があるとされている。下記サイトで即チェックしてみよう!


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