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「春雨じゃ、濡れて参ろう」とカッコつけたらビチャビチャに。東洋一の見事な藤棚、曼陀羅寺を見ずして藤を語る事なかれ、お城と藤を同時に楽しむ!そして幻の藤名所!


桜前線が函館に到達したそうです。この地方では先日の「春の嵐」で、花散らしの雨です。散った桜の花びらで歩道が桜色に染まった。明後日も雨予報で八重桜も散ってしまうだろう。春の雨「春雨」と言えば、しとしとと静かにやさしく降る雨ですが、武市瑞山をモデルにした戯曲「月形半平太」で、月形が「春雨じゃ、濡れて参ろう」と言ったのは、「春雨が風流だから」というわけではないそうだ。国語学者の金田一春彦先生(故人)によると、舞台となっている京都の春の雨は、雨とは言えないような細かな水滴が空中を舞うようにしっぽりと街を濡らす霧雨のような雨なので、しょせん傘などは役に立たないから傘なしで行こうと言ったとの解釈です。春雨とは、昔の文部省唱歌「四季の雨」(下記)にあるように、たぶんそんな情景です。

   降るとも見えじ、春の雨  水に輪をかく波なくば

   けぶるとばかり思わせて 降るとも見えじ、春の雨

こちらでは「4月下旬から5月上旬あたりに見頃を迎えるのは、優美で上品な「藤」。今回は、名古屋及び近郊の藤を観賞できるおすすめスポットを独断と偏見でBEST3+αを紹介。

【1】天王川公園(津島市)見頃:4月下旬〜5月上旬

東洋一の見事な藤棚

津島市は「藤浪の里」といわれたほどの藤の名所であり、天王川公園には、長さ275m、面積5034平方メートルの壮大なスケールの藤棚がある。甘い香りに包まれて、昼は風にそよぐ壮麗な藤を、夜は幻想的な美しさを醸し出す藤を心ゆくまで味わえる。開花期間中は「尾張津島 藤まつり」が公園内外で開かれ、賑わっている。

【2】曼陀羅寺公園(江南市)|例年の見頃:4月下旬〜5月上旬

曼陀羅寺を見ずして藤を語る事なかれ

「曼陀羅寺公園では、12種類約60本、色も紫、ピンク、白とたくさんの藤を楽しむことができる。同時期に牡丹やつつじなども咲き誇り園内は大変にカラフル。開花期間中は「江南ふじまつり」が開かれライトアップや戦国武将行列、雑技ショーなどが催され、園内はバリアフリーが配慮され車椅子でも安心して散策もできる。また藤の花周辺以上に賑わっているのが曼陀羅寺本堂前の茶店の「豆腐でんがく」。

【3】名城公園(名古屋市)見頃:4月下旬〜5月上旬

お城と藤を同時に楽しむ!

名城公園は名古屋城のある公園。ここの目玉は660mの藤棚が続く「藤の回廊」。9種類・85株の藤が植えられ、早咲きを中心に見頃を迎えている。藤の濃い紫色と名古屋城の瓦の青銅色のコントラストが美しく花の匂いも心地いい。園内は広く、変わり種自転車などの遊具も充実しており、また芝生の広場は広く、せせらぎがあるので、小さなお子さんから大人まで目一杯楽しむことができる。

しかし!ワシのズバリBEST1は「下萱津の大藤」。二十年前に家内の実家(弥富市)に庄内・新川堤防道路を通っていた頃、毎年この時期に成ると堤防に駐車がいっぱいに成っていた藤の名所があった。九尺藤と白野田藤の2種類。狭い通路を通って,入口を入ると大きな藤がいい香りをともなって咲いていた。

新川右岸の萱津橋30m程下流に月之宮神社があり、その隣の下流付近に藤の棚が見える。この藤は個人所有のもので、平成14年までは一般見物もでき、5月連休の頃に毎年、家族や友人を連れて出かけていたが、平成15年から新川堤防工事に伴い敷地が減少し、見物者の安全面から一般見物は廃止となった。そのせいか、以前は個人住宅の入口にあった愛知県指定天然記念物の標識が見当たらなくなったらしい。当時の写真(冒頭)にあったので掲載してみた。今はどうなっているのだろう。又、新川右岸側の道路沿いからは見えるだろうけど・・・。


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