フードロスと食糧危機、「国産なら安心して食べてしまう」「日付よりも臭いや感触で判断するから」ウチのお母ちゃんヘルパーいわく「これくらいでおなかを壊すほどお嬢様ではない」「賞味期限を気にしてたら料理なん
日本では現在5500万トンの食糧を輸入しながら、1700万トンもの食料を廃棄している。この廃棄している量は世界一と食糧危機、飢餓問題に面す世界に恥ずかしい限り。その食品ロスの現状と減らす方法ところで日本でも2月3日には多くの人が恵方巻を食べたかと思いますが、その一方で、食べられなかった恵方巻が大量に破棄されている写真がネットで拡散しました。日本では年間約1700万トンの食料が破棄され、そのうち、まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」は年間500万~800万トン発生しています。年間500万~800万トンと言われてもピンときませんが、世界全体の食料援助量の約2倍、日本のコメ収穫量約850万トンに匹敵、日本人1人当たりに換算すると毎日おにぎり約1~2個分を捨てていることになります。
こうした事は日本に限ったことではありませんが、日本と同様に年間710万トンの食品ロスが発生するフランスでは、スーパーマーケットの賞味期限切れ食品の廃棄を禁じた法律が昨年成立し、今週から施行されます。これにより、廃棄されるはずだった食品はフードバンク(品質に問題がない食品を生活困窮者などに配給するシステム)などの人道援助組織に回され、必要とする人々に配られるそうです。法律を守らず故意に食品を破棄したスーパーに対する罰則規定も設けられています。日本では最近、破棄されたカツが横流しされていたことが発覚しましたが、大量の食品を破棄しなければいけない社会の仕組みには多くの人が疑問を感じているはずです。製造者や売り手の側ばかりではなく、社会全体として考えるべき問題です。解決への取り組みは、企業イメージアップにも繋がるので各社が行っている。
■サトレストランシステムズ株式会社では、ロス管理の徹底、準備数量の多頻度少量化、ごはんの量をお客様に選べる仕組みの導入など、様々な工夫で食品ロスを削減に取り組んでいる。
■山崎製パン株式会社では、例えば食パンの耳を原料としてラスクやチョコ菓子に、またケーキスポンジ切り落としから別のスイーツにするなどの有効利用の事例、またパンの耳や規格外品などの未利用食品を家畜の飼料に(エコフィード利用)、さらにエコフィード利用畜産物からパン・弁当類に製品化している。
■ローソンでは食品廃棄物の削減のため、発生抑制と再生利用(廃油リサイクル、余剰食品の飼料化・肥料化)を中心に取り組んでいる。その結果、食品リサイクル等実施率は50.3%を達成した出典廃棄物削減 - 環境保全活動 - 環境保全・社会貢献活動 - 会社情報 - ローソンドイツでは、捨てられるパンを木材と混ぜて燃料にし、パンを焼いている業者もいる。さらに、食品廃棄物をバイオガスに利用するビジネスも進んでいる。
我が家に来てくれているお母ちゃんヘルパーさん。「冷蔵庫の奥から賞味期限切れの納豆を発見! 1週間も過ぎているけど、捨てるのはもったいないし食べちゃおう。」「何言っとんの!賞味期限は1か月まで過ぎてもOKだわ」「乾物や冷凍品でも真空パックなら1年でも安心だわ」「死なへんワ!腹が痛くなるかもしれんけど」。いやあー、ウチはちゃんとフードロス問題に対策してるワ!