天下一の極上米は播州明石の天守米、電気炊飯器を爆買いする中国人、日本のコメを爆買いしないのはなぜ?
日本穀物検定協会は、国内で生産されたお米について、外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価の6部門で品種を判定する「食味試験」を毎年行っており、「Bダッシュ」から「特A」までの5段階で評価しランキングを公表している。ちなみに、先日発表された2015年産米(評価対象は139産地品種)の「食味ランキング」では、過去最多の46産地品種(下記)が最高評価の「特A」を獲得している。尚、食味評価のエキスパートである20人が実際に食べてみて評価を行っており、機械による判定ではないという。
※産 地(地区) 品種名 産 地(地区) 品種名
北海道 ななつぼし 富 山 コシヒカリ
〃 ゆめぴりか 石 川 コシヒカリ
〃 ふっくりんこ 福 井 コシヒカリ
青 森 晴天の霹靂 〃 あきさかり
岩 手(県中) あきたこまち 山 梨(峡北) コシヒカリ
〃 (県南) ひとめぼれ 長 野(南信) コシヒカリ
宮 城 ひとめぼれ 〃 (北信) コシヒカリ
〃 つや姫 岐 阜(飛騨) コシヒカリ
秋 田(県南) あきたこまち 〃 (美濃) コシヒカリ
山 形 はえぬき 三 重(伊賀) コシヒカリ
〃 ひとめぼれ 滋 賀 秋の詩
〃 つや姫 〃 みずかがみ
福 島(会津) ひとめぼれ 兵 庫 コシヒカリ
(会津) コシヒカリ 奈 良 ヒノヒカリ
(中通) コシヒカリ 鳥 取 きぬむすめ
栃 木(県北) コシヒカリ 島 根 つや姫
〃 (県北) なすひかり 広 島 ヒノヒカリ
〃 とちぎの星 山 口(県西) きぬむすめ
新 潟(上越) コシヒカリ 佐 賀 コシヒカリ
〃 (中越) コシヒカリ 〃 さがびより
〃 (魚沼) コシヒカリ 熊 本(城北) ヒノヒカリ
〃 (岩船) コシヒカリ 宮 崎(霧島) ヒノヒカリ
〃 (佐渡) コシヒカリ 鹿児島(県北) あきほなみ
日本を訪れる中国人旅行客が爆買いする人気商品の1つに「電気炊飯器」が挙げられる。中国も日本同様にコメを主食としているが、中国では「日本メーカーの電気炊飯器はご飯の炊きあがりがおいしい」ともっぱら評判だ。日本メーカーの電気炊飯器は確かに高機能で、釜の材質にもこだわった製品が多く、各社はコメのおいしい炊きあがりを実現するために日夜研究を重ねている。毎日の食卓でおいしいご飯を食べるため、中国人旅行客はわざわざ日本で電気炊飯器を購入する一方、日本産のコメを爆買いしないのはなぜなのだろうか。
中国メディアの金投網は、おいしいご飯を炊くうえでは電気炊飯器も重要だが、コメの質そのものも重要であると指摘する記事を掲載。日本のコメは確かにおいしいとしながらも、必ずしも中国人の好みに合致するものではないと主張した。食の安全が保障されているとは言い難い中国では、環境破壊によって土地の汚染も進んでいる。一部の地域では土地が重金属で汚染され、コメの汚染も確認されている。記事は、中国人の多くはおいしいコメの代表としてコシヒカリなど日本のコメを連想するはずだと主張、日本の著名なブランド米は中国でも広く知られているが、日本で中国人がコメを爆買いしているという話はあまり聞かれない。その理由について、記事は「日本でおいしいとされるコメと中国人がおいしいと感じるコメには違いがある」と主張し、中国人は炊きあがりに粘り気が強すぎるコメは余り好まないと主張。確かに日本のコメは中国のコメに比べておいしいのは間違いなく、安心して口にすることも可能だ。だが、中国ではチャーハンに代表されるようにご飯を炒める場合も多いが、日本のコメは粘り気が強いため炒めモノとしてはあまり適していないのかもしれない。
ところで、もっとも上等のコメは「天主米」といい、天守に貯蔵しておく良質の米、城米のこと。テレビの刑事番組で源さんのセリフは有名。
「天下一美味な米は、どこのなんというのか、御存じですか」
「知るか、そんなこと……」「天下一の極上米は播州明石の天守米、続いて同じく播州の竜野天守米、姫路天守米の御三家だそうですよ」
八丁堀の旦那方の中でも花形といわれる定廻りを、若くして世を去った亡父を継いで勤めている源さんは、年齢よりもずっとベテランであり「頭は切れるがそれが少しも表に出ない」優秀な捜査官。それと同時に、手足となって働く部下への暖かい思いやりと、相手の身分の高低で態度を変えることの決してない硬骨漢ぶり、源さんこそ男が惚れる男といえる。